大学に入ってからカレーライスを混ぜずに食べるようになった。 素朴に、混ぜて食べた時、皿に残るスプーン半分にも及ぶ大量のルーをもったいなく感じたからである。 できるだけライスで掃除しながら食べるようになった。 同じ頃から中華料理の皿に残る油を飲むようになり、流れでほとんどすべての皿ものについて、できるだけ大きめの具材を用いて、皿を舐めるように残り汁や油を拭って食べるようになった。 そしてその行為は、食事を好きなもので終えたく、かつ具材を出し殻のように思う私に対し、メインを最後に味わう最も適した食べ方となり、以後約40年続いている。
【I.K】
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