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 免疫システムは、抗体DNAのランダムな再編成と突然変異によって、100万通り以上に及ぶ抗体を準備し、この中のどれかがいざという時に役立てばよいという戦略を採用している。つまり、無作為に大きな過剰を作り出すことによって抗体の多様性を生み出し、不測な事態に備える仕組みを構築している。これは、人間が設計図に基づいて構造物を効率的に構築する方法に比べて、極めて対照的な構築方法である。

 多様性を生み出す無作為な過剰さは、未知の環境との遭遇に対して、豊穣な選択肢を与える。過剰さは、一見無駄が多いように見えるが、超長期的な視点に立てば、想定外の事態に対する最良な対策であるということは、過去数億年にわたり生命が連綿と続いてきた事実が証明している。過剰は効率を凌駕する。

 なお、脳内神経回路網を数理的にモデル化した階層型のニューラルネットワークが、入力層と出力層の間に設ける中間層を深くする(階層数を増やす)ことで、多くの問題に対して、従来の方法を大きく上回る性能を発揮している。層数の量的増大が複雑かつ高度な情報処理を行う可能性を広げている。


 物理学者のフィリップ・アンダーソンは、「More is different」という有名な言葉を残している。これは、量が増えると、集団として新たな性質が加わる(様相が変わる)ことを表した言葉のようで、「量の変化が質的変化を伴う」ことを端的に表している。【N.Y】

コロナ禍が広がりを見せ始めていた2020年3月に「マスクが苦手」という一言を書きました。

その当時は小学校や幼稚園のイベントが延期になるくらいの段階であり、「パンデミック、オリンピック延期、国境閉鎖、非常事態宣言など強烈な単語が飛び交っています。」と綴っていましたが、見事に全部現実となってしまいました。

今ではリモートワークやWEB会議は標準的な選択肢の一つとなっていますが、コロナ前には全く想像しておらず、これほどあっさり常識が変わってしまったことに改めて驚きます・・・・と書いてみましたが、大きく生活が変わった実感はないですね。あれだけ苦手意識のあったマスクも今では難なく受け入れています。

マスクに対する苦手意識が薄れた現状、個人的にはマスクの有無はどちらでも良いので、あとは「長い物には巻かれろ」の精神で多数派を見極めて合わせていきたいと思います。


ただし、マスクのせいでメガネが曇る問題は全く解決できていません・・・人間の環境変化への対応力に比べて技術の進歩が追い付いていないと感じています。

完全に余談ですが、技術進歩を切望するツールの代表は4000年前から形状の変わらない「傘」です、何か画期的なアイデアは生まれないのでしょうか。【Y.Y】

 バスケットボールワールドカップが沖縄、フィリピンで合同開催されており、先日日本が歴史的一勝を挙げました。最大18点差を付けられましたが、母国開催の利を活かし会場一体となって逆転する姿に感動しました。結果的に、3勝しパリ五輪の出場権を獲得しました。次に行われるワールドカップといえばラグビーで日本戦初戦が9月10日に行われます。前回ワールドカップは、母国開催で決勝トーナメント進出と大健闘いたしました。今回もぜひとも頑張ってほしいです。

 ところで最近では、スポーツでもテクノロジーの進歩によってビデオ判定が導入されるようになっています。バスケットボールはHCC(ヘッドコーチチャレンジ)、ラグビーはTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)という名前で導入されています。ビデオ判定により判定が覆ると、会場も盛り上がり流れが一気に変わることがよくあります。また、一旦プレーが止まってしまうものの皆がその一瞬を凝視し、今までとは違った面白さを感じます。毎試合あるわけではないですが、テクノロジーの進歩を感じながら応援します。【T.M】

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